ラブライブ!The School Idol Movie
大変今更ですが、劇場版ラブライブ!の感想というかいろいろ思ったことを書いてみようと思います。
自分の中で物凄く大切で、大きくなってしまった作品なので今更語るのも非常にやりづらいことになっていますが、いつかはどこかで何か書かなければなと思い、書くに至りました。
あらすじ
スクールアイドルたちがパフォーマンスを競う大会「ラブライブ!」。
前回優勝者のμ’sは、3年生の卒業をもって活動をおしまいにすると決めていたが、卒業式の直後、μ’sのもとに飛び込んで来たひとつの知らせを受けて、新たなライブをすることに!
見たことのない世界とふれあい、また少しずつまた成長していく9人。
スクールアイドルとして、最後に何ができるのか——。
限られた時間のなかで、μ'sが見つけた最高に楽しいライブとは——!?
と言う事になっております。
序盤のアメリカ部分
アニメ版2期のラストから繋がっていくわけですが、アキバドームの話からアメリカ行きまで物凄い速度でいろいろ決まっていきます。
空港でのことりの今度は忘れはせんぞ!とも言わんばかりのマクラを見せ付けるシーンなど、細かいネタでファンを喜ばせるような気の利いた演出も凄くいい。
それにしても真姫ちゃんのお父様は絶対真姫ちゃんに好かれてるし、絶対良くできたお父様であろう。この年までサンタクロースを信じさせてしまうくらいだからかなりやり手だ。
そしてなによりうらやましい!
アメリカについてからのタクシーのシーンからはあからさまなキャラ紹介に、趣旨説明。
この辺のトラブル含めたキャラ紹介の手際のよさは素晴らしい。
そして何よりラブライブと言ったら『練習』のシーン。90分にまとめないといけなのに練習のシーンはしっかりあるのもいい。
劇場版ということでいつもとなにか違うぞって感じを出すために海外を使うって言うのはありがちだけどやっぱり効果的。
ダンスシーンは素晴らしい
劇場版で最初に流れる『Hello,星を数えて』は観客の度肝を抜いたと思う。(俺だけ?)
非常に珍しい3人一緒のアップシーン(一瞬)
もちろん映画が始まって最初の曲と言うところもあるし、恐らく初めてラブライバーたちが大スクリーンで素晴らしい音響設備で聴く事になったのがこの曲だったからと言うのもあると思う。
加えて凛ちゃんがかわいすぎるし、1年生トリオの曲も初めて。歌詞も曲調もこのアメリカにマッチしてるし、ミュージカルチックに始まるのもプラスに働いてると思う。
もちろん他の曲も素晴らしく、Angelic AngelやSunny Day Song、僕たちはひとつの光はラスボス級の出来で、映像と音楽だけでこれだけ人は惹きつけられるものなんだなと関心してしまいます。
なかでも僕光のシーンはなんというか、たぶん10年以上先にコンテンツか?と言いたくなるような素晴らしい出来です。
ラブライブが好きで、TV版からこの映画の僕光までたどり着いた人は、別の次元に隔離されたような感覚に陥ります。
楽曲の素晴らしさ、映像、3DCGもTVより遥かに技術が向上していて、歌詞とストーリーの関係も相まって最高の瞬間が体験できます。いまが最高ってみんな言うけど、本当にこのことなんだなぁって。
Blu-rayでもいいのですが、本当に素晴らしいので、どんな手を使ってもいいので映画館で見て体験して欲しいです。
3DCGを使っていないダンスシーン
近作特に注目なのはダンスシーンに3DCGが使われていない曲があるところにビックリ。
今回3DCGを使っていないのは6曲中3曲。
いずれも1年生ソング、2年生ソング、3年生ソングとなっていて、どれもミュージカルチックに始まる曲。
これになにか意味があるのかと考えたのですが、恐らく3人なら3DCGを使わなくても何とかなると踏んだのでしょう。
夢と現実の境界的な意味でそのシーンを作り分けていると言うような考察もチラホラ聞いたこともありますが、現実的な部分も考慮してやはり3人なら手描きでもいけると判断した説を私は推します。
というのもよくよく見てみるとスタダやススメトゥモロウと違って、巧妙に3人同時に踊ってるシーンが映るのは必要最低限に留めてあって、もし3人映っていても引きの画だったり、1人は動いてなかったり、同時に動いてるのは一瞬だったりとうまいこと描き手の負担をなくすような工夫がなされています。
やっぱり2人しか映らないFuture style
なので、学年別の3人曲は映画版故にがんばって手描きを採用したんじゃないかと思います。
物語的な部分
以前にも少し独り言を書きましたが、やはり物語的な不備や辻褄的な問題はそこまで感じないと思います。
リアリティラインもそこまでおかしなことになっていないし、唯一あるなら、ミュージカル部だけです。それもミュージカル部なので当然PV的な演出になるので、現実的でないのは当たり前です。
むしろアイドル映画的に見れば、今の本人の魅力を最大限に抽出しながらここまでちゃんと物語を描けていれば、よくできた作品だと思いますが。
それより別に個人的に気になったのが、テーマとは別の部分ですが、スクールアイドルを続ける?続けない?の問題。
この葛藤はTV版で既に乗り越えてきてるのですが、今回も同じ内容で葛藤しています。
同じ内容でまた葛藤すると言うのは話的に目新しさがなく飽きやすい作りだと思うのですが、今作は別の問題(年齢的なところではなく人気が出すぎた)を持って来て、それを解決(私たちだけじゃなくスクールアイドルが素晴らしい)すると言うところ。
こういう部分も凄いな、面白いなっと思ってしまうところです。
いまだにモヤモヤしてる部分
ずっと気になっていまだにモヤモヤしてることがあるんだけど・・・
スクールアイドルは限られた時間の中で輝くのが素晴らしい!
というセリフがありましたが
わかります!そうだよ!そのとおりだよ!わかるんだけど・・・
それって見てる私たちが勝手に感じ取る事であって、演じてる側(スクールアイドル)が言う事じゃなくない!!??
すごいがんばって素晴らしいパフォーマンスを披露して、凄いな、もっと見たいな、でもこの子たちは3年間しかないんだな・・・
これが感動するんじゃないの!??
これに似たような事が数年前にありました。
この映画の宣伝文句に「ドラ泣きしませんか?」
はあ!?泣くために見に行くんじゃないんだよ!見に行った結果、感動して泣くんだよ!
それを、これから感動する映画を始めます。泣かせますよ。なんていわれたら興醒めするでしょう!
過剰に反応する事ではないのかもしれませんが、ラブライブが本当に好きがゆえにこの短命が故の儚さを盾にしてきた事のあざとさが気になってしょうがなかったんです。
24時間テレビで車椅子の人が、私は足使えないのに泳ぎ切りましたよ。凄いでしょ?って自分から言ってきたら台無しってことですよ。
まとめ
劇場版ラブライブは私にとってはかけがえのない1作になりました。
2015年映画ランキングの時もそこまで上位にランク付けしていなかったと思いますが、映画単体の出来だけではなく、本編の全話込みで考えると本当に素晴らしい作品だと思います。(もちろん単体でも素晴らしい作品です!)
記事内でも書きましたが、Blu-rayで見るのもいいでしょう。
しかし!絶対に劇場で見て欲しいんです!
そして叶う事なら、最初は声出し無し、ペンライトの類無し、で2回くらい見てもらって、その後何でもアリ上映で見て欲しいです。
というかいっそこれからの人のために常設劇場作ったほうがいいんじゃないですか!?
24時間流しっぱなしの劇場!
どうですか!?ピカデリーさん?松竹さん?もしくは名画座さん?早稲田松竹さん!?
もはや名画でしょう!
いろいろ書きましたが、まだまだ語り足りない!&まだまだ纏まっていない!ので今回はこの辺にしておきますが、何かの拍子にまた気になったこととか私なりに書いていきたいと思います。
時が経ち、いまだに「今が最高」って言い続けるのもどうなのかな?と思うので言いたくはないのですが、映画見直したときくらいは言わせてください。
今が最高!
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