秋元康氏「2次元+3次元アイドル」プロデュースへ。を見て思ったこと。
今日Twitterで回ってきたネットのニュースで興味深い内容があった。
秋元康氏「2次元+3次元アイドル」プロデュースへ
ラブライバーなら誰もが想像したであろうμ'sやAqoursの事を。
細かいコンセプトは違うかもしれないけれどやろうとしてることは恐らく同じだと思う。
今回のニュースを見てまず思い出したのは、μ'sの時に少し考えてきたこと。
確か紅白が決まった時くらいのこと。
μ'sのファンになって日が浅い私が言うのもおかしな話だけど、紅白が決まった反面少し心配していたこともあった。
それはラブライブの一般大衆化。
大きくなりすぎたラブライブとはいえ、一般大衆に受け入れられるにはまだまだ大きな壁があったと思っていた。
しかし、紅白出場は大きいネタであることは間違いない。
毎年オタク枠が設置されている紅白歌合戦だけど、それを差し引いても紅白出場は大きい。
もともとAKBもオタク枠だった気がするし、ももクロしかり、そこから大きくなったアーティストもいる。
ラブライバーなら考えたことのある人も多いだろう。
ラブライブってこんなにすごいんだぜ!
アニメでもこんなに感動できるんだ!
もっと世間に認められればいいのに!
なんて。
多かれ少なかれこれに似たようなことを考えたことのある人はいるはず。
私もその一人で、こんなに素晴らしいコンテンツ、もっと世間に認知されてもいいハズ。
そろそろそういった時代が来てもいいハズ。
なんて。
そう思う反面、もしラブライブが一般大衆化されたらどうなるだろう・・・
まず最初に思ったのが、各方面に気を使いすぎて、当たり障りのない作品などにならないだろうか。
ここまで素晴らしいコンテンツになりえたのも完全にラブライバー方面に向いてる戦略だったからじゃないかと。
あれこれ足していって結局コンテンツとして薄まって広がっていってしまうだけの未来が見えてしまう。
そんなことを考えてしまいます。
もちろん良質なコンテンツを維持するためには多数のファンの支持があってのことだからファンを増やすこと自体は間違った事ではないのですが、何度も言ってますが、一般大衆化はどうなのかな?って思ってはいました。
そんなこんなで今回のニュース。
プロデューサーが秋元康氏と聞いて真っ先に思うのが
「これはオタク向けではなく大衆向けだ!」と思ってしまいます。
もう一つ戦略として思い浮かべてしまうのは、先日見に行った「君の名は。」です。
爆発的ヒットしている要因はいくつもある中で、その一つとして、わかりやすい言い方をすれば現状の到達点ともいえるオタク向けのキャラクターデザインに、一般大衆向けの到達点ともいえるジブリ的な力が加わった作品であるということ。
用はオタクだけでなく、一般大衆だけでなく、どちらも取り込もうとする試み。
「君の名は。」ではすでにそれに成功している。
といった同じような戦略が垣間見える。
間違いなくある程度のヒットは確約されているような企画だと思う。
しかし、それではラブライブは超えることは出来ないのでは?とも思う。
それは上で書いた内容と同じ。
各方面に気を使い中途半端なことになりそうだから。(もちろんかなり高水準なレベルでの話になるが)
なんてことを考えてしまった記事でありました。
タイミングがタイミングなだけに、狙いが安直すぎるなあと思いながらも、もちろんそれが人生を変えるような素晴らしいコンテンツならそれに越したことはないのですが。